仕事を心から楽しむといっても、なかなかうまくできませんよね。
ところが、中には活き活きと仕事を楽しんている人もいます。
どんな風にしたら、充足感を感じながら仕事を楽しんでできるのでしょうか?
それにはちょっと意外な3つの秘訣があるのです。
1. 「仕事を楽しむ」ということ
仕事の楽しみとは無縁な日々の生活の中で悶々としている人もいれば、
積極的に仕事に取り組み、活き活きと満ち足りた生活を送っている人もいます。
これから、仕事を楽しむための秘訣について考えていくのですが、
まず、「仕事を楽しむ」ということはどういうことなのかについて考えてみましょう。
仕事で喜びを得られないのは、「仕事で成功する」ことと「仕事を楽しむ」ことは
同時達成困難なことと思われていて、「成功する」ためには「楽しみ」は我慢しなければ
ならないと信じられているからなのです。
万が一、楽しみながら仕事をしていると言おうものなら、「努力が足りない」、「甘い」、
「そんな甘い考えでは失敗するに違いないと言われてしまうのです。
果たして、本当にそうでしょうか?
いや、違います!
楽しみながら仕事をして、成功している人が実際にたくさんいるのです。
むしろ、楽しみながら仕事をしている人の方が成功確率が高いのかもしれません。
でも、仕事を楽しむということは、何もしないで手に入れられるものではありません。
ハードワーク、コミットメント、努力が必要なのです。
2.仕事を心から楽しむ3つの秘訣
(1)秘訣1.積極的に取り組む
「積極的に取り組む」と聞いて、「なんだ、そんなことか。」と思う人が大半なのでは
ないでしょうか?
「なんだ、そんなことか。」と思えることなんですが、実際にできている人はどれくらい
いるのでしょう。
実際は、他の人からの指示待ちになっていて、受け身で仕事をしている人の方が
はるかに多いと思います。
それはなぜかというと、受け身の方が「楽」だからです。思考停止になれるからです。
肉体の心地よい疲労だけが残って、作業の偽りの達成感が得られるからです。
それは決して、あなたの仕事の達成感とはなりえません。なぜなら、あなたは肉体を
提供しているだけで、あなたの存在感は作業をするためのロボットと同じだからです。
ロボットが仕事の達成感を味わうでしょうか?
ロボットが仕事の楽しみを味わうでしょうか?
あなたの望みはロボットになることなのでしょうか?
決してそうではないはずです。
あなたは生身の人間で、感情があり、仕事を楽しみ、成し遂げ、社会の役に立ちたいと
願っているはずです。
そうであれば、あなたは自ら変わることを決心しなければなりません。
ある有名な心理学者によると、
『人生最高の瞬間は、リラックスしているような受け身の瞬間にはやってきません。
むしろ、難しいけれどやりがいのあることを達成するために、自発的な努力によって
身体や心が限界までストレッチした時に訪れるもの』
人はやりがいを見つけた時に積極的になれるんです。
ここで、問題はいかにうまく、素早く「受け身」から「攻め」の姿勢にスイッチできるか
なんです。このスイッチが仕事で充足感を得るための重要な要素なのです。
「攻め」の姿勢にスイッチを入れ、積極的に取り組むことが第1の秘訣です。
(2)秘訣2.目標を把握し、追求する
仕事を心から楽しむためには、自分の特技を活かすことが重要です。
特技を活かす、すなわち、自分の得意な領域をどんどん伸ばしていけば、
自分の仕事の中で他にはない価値を見出すことができ、満足感も増進していきます。
現時点における自分の才能や特技を正しく評価し、そこから到達したい目標は
どこなのか明確に把握し、追求することがやりがいや達成感と連動し、やがて、
仕事の楽しみへと発展していくのでしょう。
このことは、最近話題のアドラー心理学でも言われています。
アドラーは当初、フロイトと共同で心理学を研究していましたが、やがて、フロイトの
主張に違和感を覚え、袂を分かちます。
アドラー心理学のベースは、「劣等感の克服」にあります。
アドラーは、私たちの理想と現状とのギャップを劣等感としてとらえました。
これは、私たちがよく知っている問題解決の場合の
『問題=あるべき姿と現状とのギャップ』
という定義づけとよく似ています。
問題解決の場合は、そのギャップの生じる原因を追求して対策を講じますが、
アドラー心理学では、「劣等感があるからこそ、それを克服して理想を実現しようと
頑張れる」と考えるんですね。
未来志向というか、ポジティブな思考と言えます。
この時の理想が目標になるんですね。
だから、目標を把握してその実現に向けて追求するということは、理想が実現する
ということなので、必然的にそのプロセスも自分にとって好ましいものであるに違いなく
満足感も増進していくというわけです。
(3)秘訣3.習慣とライフスタイルを変える
もしも、惰性的に仕事をするということが習慣になってしまっているのなら、それを壊す
のはなかなか難しいですよね。
惰性的に仕事をする、言い換えると、仕事に打ち込めていない状態では、仕事に喜びを
感じられるはずもなく、やりがいも感じられません。
統計調査によると、仕事に打ち込めていないアメリカ人はなんと全体の71%もいるそうです。
7割もの人が仕事に打ち込めておらず、やりがいも感じていないとすれば、社会としての
ポテンシャルは上がりません。
この状態から抜け出るためには、いろいろな考え方がありますが、方法論としては、
習慣とライフスタイルを変えることが必要でしょうね。
習慣を変えることによって、ライフスタイルとしての価値観、人生観を変えていくわけです。
習慣を変えるために有効なことの1つに、アファメーションがあります。
アファメーションとは、なりたい自分、理想の姿を強くセルフイメージして、その理想の姿を
実現するための行動習慣をどんどん取り込んでいくことなんです。
先ほどのアドラー心理学のところでも触れました理想の姿をより具体的に、より強くイメージ
して、それを声に出して自己宣言します。
すると、あなたの行動はそれを実現するための行動に変わっていくのです。
あなたの行動習慣がどんどん変わっていくのです。
セルフイメージが完璧にできた瞬間に、あなたはもうその理想に向かって歩き出している
自分に気がつくのです。
3. 仕事を心から楽しむ
こうして、仕事を心から楽しむ術を手に入れたあなたは、もう2度とそれを手放すことは
ありません。
なぜなら、それはあなたが望んで手に入れた理想であり、手放すことをあなたが望んで
いないからです。
これからもずっと、仕事を心から楽しむことができるのです。
4. まとめ
今回は仕事を心から楽しむ3つの秘訣を中心に書いています。
仕事を心から楽しむためにはどうすれば良いかという観点で考えました。
積極的に取り組む、目標を把握し追求する、習慣とライフスタイルを変えるという
当たり前のように聞こえることですが、実はこれがポイントなのです。
まだまだ奥が深いので、さらにいろいろな観点から掘り下げていこうと思います。
したがって、5回のシリーズとして記事にしていこうと思います。
ぜひ、すべての記事をご覧いただきたいと思います。
第1回テーマ:「仕事に対する不満」を心理学的に考える
1. なぜ現状の仕事に不満なのか?
2. どのように取り組むべきか?
3. やりたい仕事探し
記事はこちらをクリックしてください!
===>仕事に対する不満」を心理学的に考える
第2回テーマ:仕事が楽しくない理由と楽しくなる魔法の言葉
1.仕事が楽しくない理由を考えてみる
2.仕事が楽しくない4つの理由を掘り下げる
3.仕事は楽しくやろう
記事はこちらをクリックしてください!
===>仕事が楽しくない理由と楽しくなる魔法の言葉について
【今回】
第3回テーマ:仕事を心から楽しむ3つの秘訣
1. 「仕事を楽しむ」ということ
2.仕事を心から楽しむ3つの秘訣
3. 仕事を心から楽しむ
第4回テーマ:仕事が楽しくなるたった一言の魔法の言葉
1. 「仕事が楽しい人」と「仕事が楽しくない人」の違い
2. 意識的に「仕事が楽しくなる」には?
記事はこちらをクリックしてください!
===>仕事が楽しくなるたった一言の魔法の言葉
第5回テーマ:今の仕事の中に楽しさを見つける魔法のような4つの方法
1. 「楽しい仕事」を探す行為は蟻地獄のようなもの
2. 今の仕事の中に楽しさを見つける魔法のような4つの方法とは?
記事はこちらをクリックしてください!
===>今の仕事の中に楽しさを見つける魔法のような4つの方法
よろしくお願いします。